2022年3月10日(木)、11日(金)の二日間、神田小西の店頭にて試飲即売会を行いました。
まん延防止等重点措置が適用されている最中ではありましたが、足を止めて試飲してくださる方も多く、東日本大震災から11年が経ったいまでも記憶に残る未曾有の災害であったことを感じました。
そもそも「一ノ蔵3.11未来へつなぐバトン」ってどういうお酒?
”本社蔵のある大崎市は2011年3月11日東日本大震災では震度6強、4月7日 最大余震では震度6弱と未曾有の大震災に遭遇しました。震災直後は酒造り の見通しも立たず、社員全員が不安を抱いていた中、宮城県内外から物心両 面での温かいご支援を賜りました。これを心の支えとして、弊社は早い時点から 前へ一歩を踏み出すことが出来ました。
皆様から賜ったご恩に少しでも報いたい、被災した者同志が共に手を取り、助け合いながら前に踏み出していきたいという想いから、社内議論を重ねました。その当時、都市、産業の復旧・復興は報道により話題に上がっていたものの、被災された子どもたちが生活・進学など将来へ大きな不安を抱えている切実な問題があることを被災現場で知りました。
そこで賜ったご恩をバトンに見立て、次の世代へ送るご恩送りのカタチと捉えて、本業である醸造発酵による支援プロジェクト「未来へつなぐバトン 醸造発酵で子どもたちを救おうプロジェクト 」を2011年12月に発足しました。
その活動の柱を担うのが、一ノ蔵特別純米原酒3.11未来へつなぐバトンの発売とその弊社売上金全額を公益社団法人ハタチ基金への寄付する活動です。
本品は毎年、地元松山町酒米研究会が丹精込めて栽培した環境保全米蔵の華タンク1本分のお酒を販売し、その弊社売上金を全額寄付。2012年2月から毎年発売し、2020年までの寄付累計金額は66,348,341円。本年は6,000Lを販売する予定で、およそ700万円を寄付する形となります。2011年に0歳だった赤ちゃんが無事にハタチを迎えるまでハタチ基金の活動を支援します。”
引用:株式会社一ノ蔵
2011年に生まれた子どもたちがハタチになるまで支援するプロジェクト。宮城県・大崎市の酒蔵「一ノ蔵」は2012年から今年まで、このお酒を醸造・販売し、寄付をしてきました。昨今酒類業界は苦しい状況ではありましたが、それでも続けているプロジェクトです。一ノ蔵の強い想いと、それを支援する消費者の多さが、このプロジェクトの原動力となっています。
試飲会では、同じ一ノ蔵の「純米大吟醸 松山天(しょうざんてん)」も提供させていただきました。同じ酒蔵の商品を飲み比べる機会はなかなか無く、純米大吟醸と特別純米の味わいの違いを体験できてみなさん喜ばれていました。
東北は酒蔵が多く、神田小西でも多くの商品を取り扱っています。一ノ蔵と同じ宮城県の「蒼天伝(男山本店)」も陳列しました。食品の缶詰等も、すべて宮城県のものです。
二日間にわたって行った試飲即売会。次回は蔵元の方を招いての試飲会を行う予定です。日本酒は季節を感じることができるお酒です。
神田近辺にお勤めの方やお住まいの方、是非一度お越しください。